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さて、今回のテーマはサバイバーズ・バイアスです。

サバイバーズ・バイアスとは、いわゆる生き残りのバイアスということです。

□ 入試試験のサバイバーズ・バイアス
たとえば、受験の平均点を考えてみましょう。 全受験者の平均点数が50点だとします。
合格者の平均点数は当然全受験者より高いわけですから、70点とします。

この場合、合格者は試験で残ったわけですからサバイバー(生き残り)ということになります。
したがって、平均点を合格者だけで見ると、高くなるわけですから、バイアスがかかっていることになります。

□ ヘッジ・ファンドのサバイバーズ・バイアス
同様なことが、ヘッジ・ファンド全体でも起こっているのです。
例として以下の3つのヘッジ・ファンドの平均を求めてみましょう。

Cファンドは運用成績がわるかったので、途中で運用を打ち切られてしまった場合です。
運用成績はすべて年率換算とします。

            1年     3年    5年     10年
Aファンド      10%     9%    11%    9%
Bファンド      12%     9%    13%    11%
Cファンド      -7%     -6%  NA      NA
単純平均      5%     4%     12%    10%
サンプル数     3       3      2       2

上記の様に長い期間をとっていくと、運用成績が悪いファンドは、基本的に生き残れません。
ということは、平均値などからは除外されてしますのです。

生き残ったファンドがサバイバーズですので、淘汰されたファンド以外で計算された平均値にはバイアスがかかっています。
つまり、全体像よりも数字が良く見えるわけです。

ヘッジファンドなどは、新規参入が多く、また、淘汰されるファンドも多いのです。
したがって、長い期間の平均的なヘッジ・ファンドの成績は、上記でいえば合格者の平均値ということになるわけです。

□ まとめ
数字を見るときには、その前提をしっかり見ておく必要があります。
一般論としてのヘッジ・ファンドの長期のパフォーマンスがいいというのは、多少割り引いて考える必要があります。

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注)以上は私見であり、また、ファイナンシャル・リテラシー(金融知力)の向上のみを目的としたものです。したがって、投資勧誘の目的で作成されたものではありません。実際の投資の最終判断は、自己責任でお願い申し上げます。
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2017/04/08 00:00 資産運用:基礎知識 TB(-) CM(0)
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Author:日経OP売坊
元デリバティブ・アナリスト、元外資系金融機関の運用担当役員が、日経オプションの実践法を伝授いたします。難しい理論は抜きにして、有意義な情報をお伝えしてまいります。なお、当ブログはファイナンシャル・リテラシーの向上のみを目的としたもので、投資勧誘の目的で作成されたものではありません。投資判断は自己責任でお願いいたします。
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